
仕事でのデータファイル送受信や、プライベートでの動画視聴・ゲーム対戦など、大容量の情報をやりとりする機会は増えたのではないでしょうか。
一方で、回線の速度が遅くてファイルのダウンロードができなかったり、動画を視聴している途中で止まったりといったトラブルも見られます。
この記事では、光回線が遅いと感じる原因や改善方法についてお伝えします。環境を整え、快適なインターネット環境を手に入れましょう。
光回線の速度とは
光回線の速度はどのように決まるのか、また快適な速度の目安がどの程度なのかをそれぞれご紹介します。
光回線の速度の単位
通信速度は1秒間にどれくらいのデータ量を送受信できるかで決まり、「bps(ビーピーエス、bits per secondの略)」という単位で表されます。1bitは、0.125B(バイト)です。
光回線の速度表記ではMbps(メガビーピーエス)やGbps(ギガビーピーエス)が使われます。1Mbpsなら1秒間に125KB、1Gbpsなら1秒間に125MBのデータを送受信できるという意味です。
ただし、多くのプロバイダでベストエフォート(最大速度)方式を採用しており、Webサイトやカタログに書いてある速度はあくまでも理論上の最大速度です。実際に利用できる速度は最大速度をいくらか下回ります。
また、通信速度の「上り」はアップロード(SNS投稿や動画投稿、メール送信など)、「下り」はダウンロード(動画視聴、メール受信など)のことを指します。
どれくらいの速度があれば快適
どれくらいの速度があれば快適にインターネットを使うことができるのかは、インターネットで何をするのかによって変わってきます。
活動 | 快適に使える速度の目安 |
---|---|
サイト閲覧、チャット | 1〜10Mbps |
オンライン会議 | 15Mbps |
動画視聴 | 3Mbps |
動画視聴(4K) | 25Mbps |
オンラインゲーム | 100Mbps |
大容量ファイルのやりとり | 100Mbps |
100Mbps程度の速度があれば、大抵のことはストレスを感じることなくできると考えてよいでしょう。
速度が遅いと感じる原因
インターネットの速度が遅いと感じる原因にはどのようなものがあるでしょうか。考えられる原因を、ユーザー側の問題と回線側の問題に分けて解説します。
ユーザー側の問題
利用者側の問題として考えられるのは、以下のものです。
- PCやスマホなど使用端末が古く処理能力が追いつかない
- ルーターや周辺機器が古いか、規格が合っていない
- LANケーブルが古いか、規格が合っていない(有線接続の場合)
- 建物の配線方式がLANやVSDL(集合住宅の場合)
- ルーターの周波数帯の選択が不適当
- 多くの機器を繋ぎ過ぎてルーターに負担がかかっている
- ルーターを置く場所が悪い
特に大容量ファイルのアップロードやオンラインゲームなどは利用するPCやスマホにも高い処理能力が求められます。インターネット環境を改善しても変わらない場合には、端末の処理能力が追いついていない可能性があります。
回線側の問題
一方、プロバイダなど回線を提供する側の問題としては以下のようなものがあります。
- プロバイダの利用者数に回線数が追いついていない
- 接続方式が古い
回線側の問題はユーザー側でできることは限られてしまいますが、プロバイダ側で問題を把握し、改善に動く可能性はあります。
速度を安定・改善させる方法6選
ここからは、インターネットの速度を安定・改善させる方法を6つご紹介します。
①ルーターを再起動する
②ルーターの置き場所を変える
③ルーターの周波数帯を変更する
④ルーターを交換する
⑤インターネットを利用する時間帯を変える
⑥プロバイダを変える
①ルーターを再起動する
まずはルーターを再起動してみましょう。
何らかの原因でルーターに不具合が生じ、通信速度が低下している場合、ルーターを再起動することで問題が解消される可能性があります。
②ルーターの置き場所を変える
ルーターの置き場所を変えるのもひとつの方法です。
キッチンや浴室、洗面所などの水回りや水槽の近く、電子レンジなど電磁波を発する家電の近く、金属や鉄筋コンクリートの壁に挟まれている場所は避けてみてください。
置き場所が悪いと、うまく電波がPCやスマートフォンの端末に届かず、速度が遅く感じられることがあります。
また、ルーターを低い位置に置くと障害物が多く電波が届きにくいです。家具の上など高い位置に設置するとよいでしょう。
③ルーターの周波数帯を変更する
Wi-Fiの周波数帯には2.4GHzと5GHzがあります。
2.4GHzは障害物に強く、遠くまで電波を届けやすいです。しかし、電子レンジやテレビなど同じ周波数帯を使用する機器があるので、電波が干渉しやすい点や混雑の影響を受けて通信が不安定になりやすいデメリットがあります。
5GHzは基本的にWi-Fiでしか使用できないので、高速通信が可能であり通信の安定性も抜群です。一方で障害物に弱いため、家具や家電が多く置かれている部屋ではそのメリットが発揮できない場合があります。
2.4GHzと5GHzそれぞれの特徴を理解し、環境に合った方に切り替えることで、通信速度が安定・改善する可能性があります。
④ルーターを交換する
ルーターが古い場合にはルーター自体を交換するのもひとつの方法です。
ルーターにも以下の表のように規格があり、回線速度に合ったものを選ばないと、回線速度を活かせません。
ずっと同じルーターを使っている場合には、一度ルーターの規格を確認してみましょう。
⑤インターネットを利用する時間帯を変える
特定の時間だけ速度が遅く感じられる場合、利用時間帯を変えてみましょう。光回線ユーザーは多く、土日や夜間は利用者が増えて通信速度が落ちる傾向にあります。
仕事などでどうしても使う時間帯がずらせない場合には、大容量ファイルのダウンロードだけ利用者が少ない時間に行うなどするだけでも、快適さは格段に変わります。
⑥プロバイダを変える
頻繁にプロバイダ側で問題が起きる、アクセス集中による速度低下が改善されないなどの場合、プロバイダを変更することで改善される可能性があります。
また、1Gbpsを超える高速回線を提供するプロバイダもあります。4K動画視聴やオンラインゲームなど、大容量での通信をいつでも快適に楽しみたい場合には、検討してもよいでしょう。
まとめ
光回線の速度が遅いと感じる原因にはさまざまなものがあります。
通信速度を安定・改善させるための方法にはルーターの再起動や置き場所の変更など、費用もかからずすぐにできる対策もあるので、ぜひ試してください。
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